亀田製菓の会長がインド人なのはなぜ?ネットでは不買運動に発展?

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亀田製菓の会長がインド人な理由

亀田製菓の会長兼CEOであるインド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ氏の移民受け入れに関する発言が話題を呼んでいます。

伝統的な日本企業のトップがインド人であることと相まって、ジュネジャ・レカ・ラジュ氏の移民に関する発言がネットでは炎上、不買運動にまで発展してしまいました。

そもそもなぜインド人が亀田製菓の会長に選ばれたのか、そしてなぜその発言が不買運動にまで発展したのか、詳しく見ていきましょう。

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目次

亀田製菓の会長がインド人なのはなぜ?

亀田製菓の会長にインド出身のジュネジャ・レカ・ラジュ氏が就任した理由は以下の通りです。

  • グローバル展開の推進
  • 豊富な経験と専門知識
  • 革新的な視点
  • 文化的橋渡し
  • 前会長の戦略的判断

簡単に言うと、ジュネジャ・レカ・ラジュ氏が超優秀で、前会長の戦略にマッチした人材だったからということになります。

せっかくなのでもう少し、詳しく見ていきましょう。

①グローバル展開の推進

国内市場の縮小への危機感から、亀田製菓は海外市場への展開を強化する必要があったなか、ジュネジャ氏の国際的な視点と経験が、グローバル市場での競争力向上に不可欠だと判断されたと考えられます。

②豊富な経験と専門知識

ジュネジャ・レカ・ラジュ氏は微生物学の専門家として、食品業界での研究開発経験が豊富です。

太陽化学やロート製薬など、日本の大手企業での経営経験があることも評価されたはずです。

③革新的な視点

ジュネジャ・レカ・ラジュ氏の「グローバル・フード・カンパニー」への成長を目指す戦略的思考が亀田製菓の目指すものとマッチしていたと考えられます。

「柿の種だけでなく、たくさんのすばらしい種をもっている」という発言からも、亀田製菓の新しい可能性へ着目していることが分かりますね。

④文化的橋渡し

ジュネジャ・レカ・ラジュ氏は40年以上の日本滞在経験により、日本とインド両方の文化や市場を理解しています。

そもそもインドは多民族国家

インドの公用語はヒンディー語ですが、それ以外にも憲法で保障された言葉が22言語あります。

言葉のちがいとは、すなわち文化や生活様式のちがい。

つまり、まったく異なる文化や生活様式をもつ集団が最低でも22集まってできたのがインドなんです。

このような背景で育ったジュネジャ・レカ・ラジュ氏のグローバルな視点が、多様な消費者ニーズへの対応に役立つと期待されたとも考えられるかもしれません。

⑤前会長の戦略的判断

ジュネジャ・レカ・ラジュ氏はグローバル化を目指す前会長の目に止まり、2020年に副社長として招聘されました。

これらの理由により、ジュネジャ氏は亀田製菓のグローバル展開と革新を推進する最適な人材として選ばれたと考えられます。

ジュネジャ・レカ・ラジュ氏は帰化しているので、正確には国籍は日本です。
詳細はこちら

亀田製菓の会長がインド人で不買運動に発展?

ネットでは亀田製菓に対する不買運動の動きが見られ始めました。

不買運動に発展した理由は2つ考えられます。

  • 会長兼CEOが外国人経営者であること
  • 移民問題に関する発言

①外国人経営者であること

亀田製菓の会長が日本人ではないということそのものが不買運動につながっていると考えられます。

特に亀田製菓は日本の伝統的な米菓メーカーということで、そのトップが日本人ではないことに強烈に違和感を感じている人がいるようですね。

②移民問題に関する発言

ジュネジャ氏は「日本はさらなる移民を受け入れるべきだ」と発言し、日本経済の復活にはグローバル化とマインドセットの変革が必要だと主張。

この発言は以下のような理由から批判を受けています。

  • 外国人が日本の政治に介入しているという認識
  • 移民受け入れに対する懸念(文化的摩擦、治安悪化、経済的負担、社会的分断など)
  • 日本の伝統的な文化や価値観が脅かされるという不安

これらが重なり、一部の消費者から不買運動が呼びかけられることとなりました。

亀田製菓会長の移民受け入れ発言の真意は?

ジュネジャ氏の移民受け入れ発言の全文を読むと、移民政策については慎重な検討が必要だとも述べており、単純に移民受け入れを主張しているわけではないことも指摘されています。

ジュネジャ氏の主張をまとめると以下のようになります。

  • 日本経済の活性化のために移民受け入れが重要
  • マインドセット(考え方)の変革が必要
  • 多様な文化を受け入れるグローバル化の推進が必要
  • 移民受け入れには慎重な検討が必要

ジュネジャ氏は政治家ではなくビジネスマンなので、政治的発言というよりは経済的な視点で考えれば「移民受け入れが必要だ」と考えているように感じますね。

ただし、実際に移民を受け入れるには、慎重に検討することがあると語っているように、課題があることは認識されているようです。

ジュネジャ氏は40年ものあいだ日本で暮らし、日本企業で活躍されてきた方です。

来日当初は言葉や食事にとても苦労したそうですが、日本の文化を知るために真摯に向きあってきたことが、インタビューからも伝わります。

お刺し身とか、生のまま何も調理しないで食べるから「こんなもの食べるのか」とびっくりしちゃった。

その時ある先生に言われた「形を見ないで口に入れて食感を感じてみなさい」という言葉は今でもとてもよく覚えています。日本に残りたいのなら、食事に慣れなければならない。だったら、これが何の料理なのか見るのではなく、食感を楽しめと。

引用:日経ビジネス

移民受け入れに対して様々な意見があるのは当然ですが、もし「日本はさらなる移民受け入れを」しか見ていない人がいるなら、せめて記事は最後まで読んでおくといいかもしれませんね。

まとめ

ジュネジャ氏の就任は、亀田製菓のグローバル戦略の一環であり、彼の国際的な経験と視点が評価されたためです。

一方、移民に関する発言は誤解を招き、不買運動につながりました。

しかし、発言の全文を見ると、単純な移民推進ではなく、日本経済の活性化を見据えた慎重な提案であることがわかります。

この問題は、日本社会のグローバル化と多様性受容に関する重要な議論を提起しています。

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