ラグビーといえばハカがよく話題に上がっていますね!
試合前に披露される闘志むき出しの迫力のある伝統的な舞を楽しみにしている人も多いでしょう。
一方で、ハカはずるいとも言われています。
たしかに、ハカを踊っているのは限られた国だけなので、特別扱いのようにも見えますし、あんな踊りを見せられたら対戦相手はメンタル的に不利なようにも感じますよね。
なぜずるいと言われているにも関わらず許されているのでしょうか。
そこで今回は、ハカはずるいのかルールを元に検証してみました!
また、ハカの意味や起源、無視してもOKかなどもあわせて調査してもみましたよ^_^
・ラグビーのハカはずるいのか
・ラグビーのハカは許される理由
・ラグビーのハカは無視したら違反?
・ラグビーのハカのそもそもの意味や起源
ラグビーのハカはずるいと言われる理由やネットの声は?
ラグビーのハカで検索すると「ハカ ずるい」が」検索にあがっていました。
なぜラグビーのハカがずるいと言われているのかSNSの声を見ていきます!
ずるいと言われる理由は主に以下がありました。
・試合前にハカをされることでハカの迫力に圧倒されてしまうからずるい
・ハカがかっこいいからずるい
・自分のチームだけが盛り上がっているのがずるい
ハカを披露するニュージーランドチームに対しての嫉妬や、対戦相手がメンタル的に不利になる点についてずるいと言われていました。
確かにハカの踊りはずるいと思ってしまうほどかっこいいですよね!
リポビタンDチャレンジカップ2022🇯🇵
— おりーぶ (@olive_1016) October 29, 2022
日本vsニューシーランド🇳🇿
正面からオールブラックスのハカ「カマテ」見られた🏉 pic.twitter.com/x5BPdvyPu8
対戦相手だとしても応援したい気持ちになってしまうのである意味ずるいかもしれません。
ラグビーのハカはなぜ許される?
大前提としてハカは、ルール上特に問題はありません。
ハカは元々戦いの踊りで自らを鼓舞する意味合いがありました。
ただ、現在のハカでは相手に対する敬意や感謝の念を表す舞としても披露されることも多いんだそうです。
ラグビーのルールにハカ(伝統的儀式)について規定されている
ハカが許されているのは、そもそもラグビーが多様と伝統を重んじるスポーツで「スポーツと伝統文化の融合」を重視しているからです。
そして、ラグビーのルールにはハカについてしっかりと規定されており、それにのっとって行われているので、許されているというか、特別扱いを受けているわけではないんですね。
・ラグビーは「スポーツと伝統文化の融合」を重視している
・ハカ(伝統的儀式)のやり方についてルール上規定されている
ワールドラグビー公式サイトにも「Cultural challenges」の項目があり伝統儀式について記述されています。
【両チームがチャレンジを行う場合】
・フィールドの位置を決定するためにコイントスを行う
・コイントスで順番を決める
・一方のチームは半分を越えてはならず、もう一方のチームは自分の 10 メートルラインを越えてはいけない
・チームは常に少なくとも 10 メートル離れている
【1つのチームのみがチャレンジを実行する場合】
・チャレンジを実行するチームのプレーヤーは自分の 10 メートルラインを越えることはできない
・チャレンジを受けるチームのプレーヤーはハーフウェイラインを越えることはできない
・チャレンジを受けるチームがそれに直面することは必須ではない
このようにルールでしっかりと定められているので、これに違反していなければハカやその他の伝統的儀式を行うことは問題ないことになります。
ハカを踊る効果
ニュージーランドの伝統舞踊で、試合前に踊る様子がテレビで放送されることで世界中に広まったハカ。
ニュージーランドで試合前にハカを踊ることは、
・リラックス効果
・集中力を高める
といった士気を高める意味があります。
日本の試合前に円陣を組むのと同じ意味合いなのでしょう。
ルール上規定もあり問題がないので、他の国も試合前に伝統舞踊を披露することも悪くないかもしれませんね^_^
ラグビーのハカは無視してもOK?
ハカを見届けなければいけない、という厳密な決まりはありません。
しかし、ハカが伝統文化の民族舞踊であることから相手も敬意を持ってみないと失礼という考えがあります。
過去には、ハカが披露されている間にウォーミングアップを行うチームもありました。
例えると、
甲子園で勝った高校の校歌斉唱中に敗れた高校が片づけをしている
という状況です。
ルールとして決まりはないものの敬意を払って披露しているものなので敬意を払って見届けないと失礼ですよね!
ただ対戦相手側では「整列してハカを見る」という暗黙の了解があり、
「メンタル的にニュージーランドに有利な状況で試合が始まってしまう」
といった意見もあります。
またニュージーランド側としても試合前にハカをすることでエネルギーを消耗してしまうため廃止を検討するような意見が出ていることから今後ハカが見れなくなる可能性も。
視聴者側としてはハカを継続してほしいですが、両国にとって負担のない選択が一番です。
ラグビーのハカのそもそもの意味や起源
ラグビーで目にすることが多いハカとは、ニュージーランドに伝わる伝統舞踊です。
ニュージーランドの先住民・マリオ族が戦う前に行う儀式として行われていました。
ハカは「War Cry (戦闘の雄叫び)」とも呼ばれ、鼓舞や仲間の士気を高めています。
そんなハカですが実は2種類あるんです。
・Ka mate(カマテ)
・Kapa o Pango (カパオパンゴ)
2種類の違いや歌詞の意味などについてこちらの記事をご覧ください^_^
ラグビーのハカはニュージーランド以外でも踊る
ハカといえば、ニュージーランドのオールブラックスが試合前に披露していますよね!
実は、ニュージーランド以外の国でも披露されています。
ハカを披露しているのは以下の国々。
- ニュージーランド
- トンガ
- サモア
- フィジー
- トンガ・サモア・フィジーの3カ国選抜チーム「パシフィックアイランダース」
ニュージーランドを始めとする南太平洋の民族です。
披露している舞踊は、
ニュージーランド「ハカ」
トンガ「シピ・タウ」
サモア「シヴァ・タウ」
フィジー「シビ」
と呼ばれています。
日本のチームもハカを披露していますよ!
ギャラガーチーフスが埼玉ワイルドナイツ相手に披露したハカ。オールブラックス以外のハカは初めて見たな〜。カマテでもカパオパンゴでもなくチームオリジナルらしい。🤔🏉 pic.twitter.com/lY3l6YKMq0
— ネーヨ@アッシー太郎 (@Boarder_Neeyo) February 5, 2024
ハカはラグビー以外でも踊る
ハカといえば、ラグビーのイメージがありますよね!
しかしニュージーランドでハカを披露するのは、ラグビーだけではありません。
スポーツ界では球技で披露されることが多いようで、以下のスポーツなどが試合前にハカを踊っています。
- サッカー
- 野球
- バスケットボール
その他には冠婚葬祭や式典でもハカを踊っています。
- 結婚式
- 卒業式
- 歓迎の式典
伝統文化として日常的に披露する機会があることがわかりますね。
ハカは伝統なものだからな、結婚式でも卒業式でもするし女性もするんだよ、日本で言うと甲子園大会で校歌歌ったりするようなもん
— たかちょ寒山拾得に憧れる (@s_79tk2) September 16, 2023
まとめ
今回は、ラグビーの「ラグビーのハカはずるい?なぜ許されるのか意味や無視してもOKかも調査!」と題してお送りしてきました!
ハカは「ずるい」と言われるほどかっこいい伝統舞踊であることがわかりました。
ハカを披露することはルール上問題ありませんが、ハカの披露に敬意がある以上見る側も敬意をもって見るという暗黙の了解があります。
ニュージーランドのほかトンガ、サモア、フィジーのチームでも披露しているので、国際試合で放映されるのが楽しみですね。